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北海道建設新聞社
2011/10/28

【北海道】札幌市が丘珠空港未整備緑地2地区で造成着手へ−本年度から設計

 札幌市環境局は、丘珠空港緑地整備事業で未整備エリアとなっている北西地区と北東地区の造成に着手する。面積は合わせて25・3ha。工事費約13億円を投入し、緩衝樹林帯や雨水貯留施設、軽スポーツエリアなどを整備する。北西地区は2011年度、北東地区は12年度にそれぞれ実施設計し、順次着工する。
 この事業は、丘珠空港の周囲に緩衝地帯約52・4haを造成するもの。周辺地域の騒音軽減や排気ガスの拡散抑制、風雪害防止対策といった機能とともに、地域にレクリエーションの場を提供する。
 01年度に事業化し、南東地区の約27・1haから先行着手。11年度までに緩衝樹林帯や展望エリア、芝生エリアなどほぼ全てが完成しており、段階的に供用開始してきた。北西地区と北東地区については、10年度に基本設計を済ませている。
 整備計画では、敷地外周部に築堤と植栽による緩衝樹林帯を整備するほか、大雨時に一時的に雨水をため、河川への負担を軽減するための雨水貯留施設を地形を生かして地上部に設ける。
 さらに、駐車場のほかに臨時駐車場にもなる広場を備えた駐車場・多目的エリア、ジョギング・ウオーキングコース、ウッドチップコース、遊戯広場からなる軽スポーツエリア、離着陸する飛行機を眺められる休憩・展望エリアや、外部からの景観に配慮して植栽などを進める修景エリアを整備する。
 実施設計は、北西地区は年内に発注、北東地区は12年度の予定で、完了後に北西地区から順次着工し、順調に進む場合は16年度の整備完了を目指している。
 ただ、実施設計に先立つ試掘調査では、埋蔵文化財が発見された。同局ではさらに調査を進め、保存が必要な文化財が見つかれば、スケジュールの変更もあるとしている。