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建通新聞社(静岡)
2011/11/02

【静岡】東電の風力発電 静岡県が保安林解除を「適当」と判断 国との協議始まる

 静岡県は、河津町と東伊豆町の境界に位置する三筋山稜線(りょうせん)で東京電力が計画する風力発電施設の建設事業で、民有林約7fの保安林解除を「適正」と判断し、指定の解除に向けて農林水産大臣と協議を開始した。保安林の解除が決まれば、同社による事業化が前進する。
 風力発電施設は、河津町川津筏場と東伊豆町白田にかかる三筋山の尾根に、東京電力などが21基の風車を設置する計画。
 同事業をめぐっては、建設地が保安林に指定された民有地を含んでいたため、県の森林審議会が民有地の保安林解除の妥当性について協議してきた。一方、保安林の解除について、地元の市民団体が反対したため、川勝平太知事が手続きを一時中断。有識者会議を設置して風力発電の在り方を検討してきた。
 この結果、有識者会議が「大型風車の導入には地元合意が大前提」「低周波音による健康への影響が明らかになった場合、設置者が風車を撤去する覚書を締結すべき」との報告書を提出。県森林審議会が「森林法に基づき保安林の解除は適当」と答申した。
 これを受けて、県は保安林の解除が「適正」と判断。解除手続きを進めるため農林水産大臣との協議の開始を決めた。
(2011/11/2)

建通新聞社 静岡支社