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建通新聞社(中部)
2011/11/10

【三重】三重河川事務所 三重四川堤防詳細設計に着手 大日コンサルタントで

 国土交通省三重河川国道事務所は「三重四川堤防詳細設計」に着手した。同事務所が所管する鈴鹿川、雲出川、櫛田川、宮川の4河川の中で宮川中島地区の護岸など8地区を対象に護岸、築堤の詳細設計を行うもので、2012年度以降、工事が可能な地区から順次工事に着手する。設計担当は大日コンサルタント(岐阜市)、設計工期は12年2月29日まで。
 設計の対象は、護岸設計が宮川2地区、櫛田川、雲出川、鈴鹿川、波瀬川(雲出川水系)、佐奈川(櫛田川水系)が各1地区の計7地区で延長合計1975b。築堤設計が櫛田川で1地区、延長500b。いずれも老朽化した護岸で整備が計画されていた地区で、整備が可能な地区、または、今年度の台風6号などの影響で改修が必要とされた地区を抽出してまとめて設計を行う。護岸整備では護岸の打ち換え工事を主に行い、築堤整備では、堤防断面、高さの不足分を補うための工事が見込まれる。
 この中でも、比較的に工事規模の大きさでは、宮川中島地区(伊勢市中島)の度会橋を挟んだ上・下流の右岸側を対象にした護岸計画が注目される。対象延長は1200b。下流側の区間ポイントはJR参宮線の下流側。伊勢市の宮川堤公園の桜つづみのある護岸で、上流側は同公園の最南端に近いポイントまで。同区間の上流部の佐八町、大倉町などでは同事務所が06年度から左右岸で宮川床上浸水対策特別緊急事業を実施しており、河道掘削、築堤護岸などの整備を進めている。12年度末の完了を予定している。今回設計に着手する宮川中島地区は、宮川床上浸水対策地区の下流側に位置しており、次期の浸水対策地区として護岸整備を行う計画。対象地区は、度会橋を挟んだ南北の約1`bの桜並木が名所となっており、護岸整備の手法についても今後、伊勢市と協議を行う予定だ。
 その他の設計対象個所は次の通り。
◇護岸設計
<鈴鹿川塩浜地区>
 四日市市塩浜の鈴鹿川河口部先端の右岸側。対象延長は50b。
<雲出川垣内地区>
 松阪市嬉野見永町、嬉野川原木造町の大正橋を挟んだ上・下流の右岸側。対象延長は200b。
<波瀬川波瀬地区>
 津市一志町田尻のJR名松線一志駅西側付近の左右岸。対象延長は左岸側55b、右岸側70b。
<櫛田川相可地区>
 多気町相可の国道42号橋梁の上流側の右岸。対象延長は120b。
<佐奈川西山地区>
 多気町西山の県道伊勢多気線の橋梁上流側の左右岸。対象延長は左岸側40b、右岸側80b。
<宮川西豊浜地区>
 伊勢市樫原町の宮川河口部の左岸。対象延長は160b。
◇築堤設計
<櫛田川目田地区>
 松阪市目田町の県道鳥羽松阪線・櫛田橋の下流側の右岸。対象延長は500b。堤防断面の拡大などを検討する。