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建通新聞社(静岡)
2011/11/25

【静岡】静岡県 総額186億円の12月補正予算案 地震・津波対策に82億、災害復旧に27億円計上

 静岡県は24日、総額186億8300万円の2011年度12月補正予算案を発表した。国の第3次補正予算を活用して道路や河川などの緊急防災対策事業を行うため、地震・津波対策経費として83億0450万円を計上したほか、台風15号などの災害対策費(復旧費)として27億1560万円を盛り込んだ。11月30日に開会(12月21日に閉会)する県議会12月定例会に上程する。
 12月補正予算案は、@台風15号などの災害に対応する経費(27億1560万円)A地震・津波対策のうちハード対策経費(83億0450万円))B県民の暮らしを守る経費(76億6239万円)―の三つの視点で編成。
 災害への対応では、公共土木施設の復旧費として11億3600万円を配分し、道路や河川などに9億7900万円、港湾に1億5700万円を充てる。農林水産施設で、県営農地などに1億7400万円、団体営農地などに1億2400万円、団体営林道に8億8000万円を盛り込むとともに、空港周辺施設(調整池)の復旧に7900万円を投じる。
 また、災害復旧に関連した整備に2億5500万円、台風15号の被害を受けた磐田農業と浜松西の県立2高校の復旧に1500万円を配分する。
 地震・津波対策では、道路関係で国道136号など緊急輸送路の橋梁耐震補強に20億4800万円、河川関係で瀬戸川(焼津市)などの水門耐震化や堤防補強・液状化対策に9億6400万円、砂防関係で坂本川(静岡市)など砂防堰堤の整備に8億1100万円、港湾関係で清水港海岸の防潮堤整備に2億2600万円を計上した。このほか、▽引佐南部などの農地地すべり対策(1億6600万円)▽焼津漁港の護岸の嵩上げ改良(8000万円)▽下飯田用水路(浜松市)などの水路補修・樋門補修(1億円)▽毘沙門(伊豆の国市)などの排水機場整備・補修(6億円)▽内野地区(富士宮市)などでの治山ダム設置、海岸砂防林造成(6億6500万円)―などに取り組む。
 県民の暮らし対策では、沼津市愛鷹の山地に不法投棄された産業廃棄物の除却工事のための設計費450万円を新たに盛り込んだほか、交通信号機のLED化40カ所の整備に5000万円を計上している。
(2011/11/25)
建通新聞社 静岡支社