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建通新聞社四国
2011/11/29

【徳島】那賀川に約36億 国交・農水省の県内公共事業

 国土交通省と農林水産省は、国の2011年度第3次補正予算の成立に伴い公共事業関係の概要を発表した。徳島県関係は、国直轄事業が約146億円、補助・交付金事業が約35億円。国交省の直轄事業では、一般河川改修で新規箇所として那賀川(高潮右岸箇所外)に約36億円を配分しているほか、農水省の直轄地すべり防止事業には5000万円を充て、阿津江地区で整備を促進する。
 国交省分では、河川・砂防事業に95億7200万円を配分。河川事業等では、一般河川改修で新規として那賀川(高潮右岸箇所外)に36億7800万円、継続として吉野川(松茂箇所外)に58億9400万円を充て、今後、発生が想定される東南海・南海地震等の大規模地震へ備えるため防災・減災対策を緊急的に実施する。内容は、堤防耐震対策、水門・樋門耐震対策、水門・樋門自動化・遠隔化など。
 道路事業では、国道11号(徳島市〜鳴門市)に6700万円、国道28号(鳴門市〜松茂町)に1200万円、国道32号(三好市)に2億4600万円、国道55号(徳島市〜海陽町)に3億3600万円、国道192号(三好市〜徳島市)に3億4500万円を配分。防災対策(斜面・盛土等)、耐震対策(耐震補強等)などを実施する。
 港湾・空港事業等では、徳島小松島港沖洲(外)地区で船舶の大型化並びに大規模地震発生時における緊急物資等の海上輸送に対応した複合一貫輸送ターミナル(水深8・5b)の整備を推進するため35億6000万円。津波対策として整備を進めている撫養港海岸桑島瀬戸地区海岸保全施設(堤防改良2590b)に42億円を配分している。
 補助・交付金事業は25億0800万円。社会資本整備総合交付金を活用し、一般国道319号大野工区(三好市)や水門・樋門の耐震対策(阿南市、海陽町)、津波避難に資する急傾斜地崩壊対策事業(美波町、海陽町)などを進める。
 農水省関係では、直轄地すべり対策事業に5000万円を充て、阿津江地区(阿南市)で整備を行う。また、補助事業として木沢地区(那賀町)ほか8地区で整備する農業農村整備事業(地すべり対策事業)に1億1000万円を配分。このほか、林野公共事業として勝浦町口立川地区など8地区で整備を進めるため3億2800万円を充てている。