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建通新聞社(神奈川)
2011/11/30

【神奈川】インターアクション ソーラーファーム事業拡大へ 

 撮像半導体検査用光源装置メーカーのインターアクション(横浜市金沢区福浦1ノ1)は、遊休地を活用した太陽光発電事業「OHISAMA SYSTEM(おひさまシステム)」を構築、商品化した。荒れ地や空き地、休閑地の有効活用事業として自然エネルギーの創出に乗り出す。
 おひさまシステムは、遊休地や転用可能な農地に太陽光パネルを設置して”ソーラーファーム(発電所)”を整備し、公共用や産業用に電気を創り、余剰電力を電力会社に売電する仕組み。これまでに自社ブランドの太陽光パネルを開発しており、土地利用を検討するオーナーにパッケージで販売する。ソーラーファームの導入提案や管理運営のコンサルティングをグループ会社のおひさま農場(横浜市金沢区)がサポートする。
 ファーム整備の標準的なパッケージは22・8`hの発電システムで、必要な土地面積は60坪程度。初期費用は太陽光パネルとパワーコンディショナー、周辺機器、架台と設置工事費を含め740万円(税抜)。2012年3月までに発電システムを設置した場合、非住宅用の余剰電力の買い取り価格は、10年間40円に固定される。発電設備の稼働率を16%と想定した場合、1年間で約100万円の収入を得られ、8年で初期投資費用を回収できると試算する。
 2011年は山梨県北杜市と静岡県牧之原市にソーラーファームを設置した=写真=。今後、実証実験を重ねた上で住宅用や海外での事業拡大を目指す。
 インターアクションは、撮像半導体検査用の光源装置で世界シェアの60%を占めるトップメーカー。国内外で部品を調達し中国で生産することで価格競争に挑む。