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建通新聞社(中部)
2011/12/01

【愛知】一宮市 墨会館の再整備 12月補正予算に耐震改修設計費を計上

 一宮市は、国の登録有形文化財に指定されている「墨会館」の再整備について、12月補正予算案に耐震改修に伴う設計委託料を計上した。2011〜12年度の債務負担行為で限度額は1500万円。
 墨会館は、染色加工会社の艶金興業(一宮市)が所有し事務所として使用していた施設(10年12月に市と売買契約締結)。1957年に築造され、設計は故・丹下健三氏が担当した。ダブルビームの大梁(2本の梁を平行に近接して架設する形式)や打ちっ放しのコンクリートなどの特徴を持ち、08年度に国の登録有形文化財に指定された。
 市は現在、公民館として使用することを決定しているほか、コミュニティーセンターなどを含む生涯学習的な施設も構想しており、今後、駐車スペースの問題なども含め施設の概要をまとめていく計画だ。
 診断対象はトクオ(名古屋市中川区)が担当した。
 事務所棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1404平方b)、集会所(鉄筋コンクリート造平屋876平方b)、車寄せ(鉄筋コンクリート造平屋296平方b)の3施設が対象。12年度では整備工事に伴う実施設計をまとめる方針。耐震改修を含め、早ければ12年度中にも工事が発注される見通しだ。
 所在地は小信中島字南九反11ノ1。敷地面積は3362平方b。