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建通新聞社(中部)
2011/12/06

【愛知】阿久比町 新庁舎整備計画 基本構想素案を公表 2月中にも基本設計公募

 阿久比町は1日、町役場を建て替えて建設する新庁舎の基本構想(素案)を公表した。31日まで町民や同町に通勤、通学する人を対象にパブリックコメントを実施。提出された意見を踏まえて成案を策定する。策定後は基本設計の設計者公募を2012年2月中をめどにプロポーザル方式で公告、同年5月までに選定する予定。
 同素案は庁舎建設検討委員会(委員長・高井宏之名城大学理工学部建築学科教授)での検討を経て策定。基本方針は▽安全・安心で利用しやすい防災拠点となる庁舎▽町民が交流・参加できる多目的ホールを併設した複合型庁舎▽環境に配慮した効率的・経済的な庁舎―とした。
 新庁舎の建設地は、庁舎と同様に施設の老朽化などの課題を抱えている中央公民館南館を解体し、その跡地を中心として建設する方針を採用。配置計画は@公民館南館跡地に高層棟1棟を建設A公民館南館跡地に中層棟の新庁舎を、現本庁舎跡地にホールを建設B公民館南館跡地に新庁舎を、町営プール跡地にホールを建設―の3案から検討し、コスト面や周辺環境との調和を重視してA案を採用、B案も設計者の工夫次第では効果的とした。
 新庁舎の規模は、職員数や県内市町村などの事例から約5400平方bと設定。多目的ホールも、現中央公民館南館のホール(400人)と勤労福祉センター(360人)の収容人員から400席規模のホールとし、フロア面積は約1000平方bと試算している。
 整備手法、事業の発注手法は、DB方式やDBO、PFI方式と並列で検討した結果、町が資金調達をして、設計、建設、維持管理などの各業務について民間事業者に委託・請負契約として発注する従来方式を選定。設計者の選定方式もプロポーザル方式とした。
 概算事業費は、前述の配置計画A案に基づいて試算し、約30億円を想定。内訳は、設計業務に約1億3000万円、建築工事に約24億5000万円、備品移設・購入などで約4億2000万円としている。
 事業スケジュールは、12年度中に基本設計を完了し、13年度に実施設計と確認申請。並行して13年度の後半に公民館南館の解体工事に着手し、14年度から新庁舎建設工事に着工、16年度中の完成を目指す計画を示している。