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北海道建設新聞社
2011/12/06

【北海道】小清水町内の小学校がせんべい工場に−来春閉校で 

 辛子明太子などの製造・販売をしている山口油屋福太郎(福岡市博多区那珂6丁目27の16、山口毅社長)は、小清水町内の小学校2校を買い取り、明太子を使ったせんべい製造工場に改修する考えだ。町議会での議決を経て2012年4月にも契約し、校舎と屋体内部の全面改修に着工。操業は13年春を予定している。
 対象となるのは、12年3月末で閉校となる北陽小(小清水304)と10年に閉校した水上小(水上327)。1997年に建て替えている北陽小は、比較的新しいことから、屋体を20dトラックが出入りできる、せんべい製造工場とし、校舎は事務所や直販所に改修する見通し。
 82年建設の水上小は将来、アスパラやタマネギなど、管内の野菜を使ったせんべいなどを製造するための野菜加工工場を構想している。
 規模は、北陽小の校舎がS造、2階、延べ1624m²、屋体がS造、平屋、延べ520m²で、水上小の校舎がS造、平屋、延べ661m²、屋体がS造、延べ443m²となっている。
 小清水町への工場進出は、2月に同町の若者たちが、巨大でんぷん団子製作の世界記録に挑戦したイベントを山口社長が知ったことがきっかけ。特産物である品質の高いでんぷんをせんべいの原料に使おうと考え、製造工場の建設を決めた。山口社長は「小清水町を拠点として道内販路を広げるとともに、東京都心部の売り上げ強化にもつなげたい」と話している。
 12年2月中旬にも町と仮契約した後、町内の新卒者などを対象に従業員の雇用に向けて面接をする予定だ。
 同社は1909年創業で、資本金1000万円。福岡市博多区に工場と併設した本社を置くほか、東京都内に支店を置いている。