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建通新聞社四国
2011/12/16

【愛媛】津島道路の新規事業化要求 四国地整概算要求

 国土交通省四国地方整備局は12日、2012年度概算要求のうち、直轄事業で整備する県内の要望箇所や12年度事業費の見込み額など事業計画を愛媛県へ説明した。道路関係では、国道56号津島道路の新規事業化を要求するとともに、国道33号松山外環状道路インター線や国道56号宇和島道路などの整備を加速させる。一方、ダム事業については昨年同様、現段階での要求額は公表されていない。整備局は、個別事業の予算については実施計画段階での配分のため、事業進捗見込みは今後大きく変動する可能性があることから配分に幅を持たせており、県内事業の進捗見込み額は現時点で最大約271億4000万円となっている。
 事業計画によると、河川関係では、一般河川改修事業の肱川で6億2000万円〜14億円、重信川で400万円〜5億1000万円を見込んでいるほか、肱川の土地利用一体型水防災事業(大洲市大和地区)に800万円〜4億7000万円、砂防事業には400万円〜4億円を見込んでいる。個別ダム事業の予算額については、政府予算案が提出される年末や実施計画が確定する年度末の各時点で判断されるとしており、昨年同様に個別の要求額は公表していない。河川総合開発事業の肱川鹿野川ダムは可能な限り計画的に事業を進捗させる一方、山鳥坂ダムについては、検証対象のダム事業は、引き続き「新たな段階に入らない」との基本方針から、今後の検証結果を踏まえ適切に対応するとしている。
 道路関係では、11月16日に開かれた同省の社会資本整備審議会道路分科会事業評価部会で、12年度新規事業化候補に決定した国道56号津島道路(宇和島市津島町岩松〜愛南町柏間、10・3`b)の新規事業化を要求。また、改築事業(幹線道路ネットワーク整備)で、13年度中の一部供用を目指す国道33号松山外環状道路インター線の整備促進には40〜44億円。国道56号宇和島道路は44〜50億円を見込み、岩松〜津島高田ICの14年度供用を目指す。国道56号松山外環状道路空港線は用地取得などに1〜41億円、国道196号今治道路は用地や各種調査のほか工事着手へ1〜26億円を見込んでいる。国道11号の三島川之江バイパスと小松バイパスは調査、設計を中心にそれぞれ最大で1億円程度としているほか、新居浜バイパスには用地のほか改良、橋梁工推進へ6〜19億円を見込む。このほか、国道33号橘防災と国道56号肱川橋架替の防災対策には合わせて最大2億円程度、交通安全T種事業は交差点改良などに11〜18億円、同U種事業には4〜6億円を見込み、照明や標識、区画線などを整備する。電線共同溝事業は国道11号の小坂地区、国道56号の和泉地区に6〜8億円程度を見込んでいる。
 港湾・空港関係では、15年度中の完成を目指している松山港外港地区国際物流ターミナル整備事業に最大で17億円を見込むとともに、松山空港の誘導路改良や耐震対策に合わせて最大2億2000万円程度を見込んでいる。