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建通新聞社四国
2011/12/20

【愛媛】緊急防災対策に約46億 県12月補正

 愛媛県は、全国防災対策関連として公共事業が盛り込まれた国の第3次補正予算の成立を受け、農地をはじめ漁港建設、橋梁補修、河川改修など各事業の緊急的な防災対策に取り組むため、一般会計12月補正予算に46億6578万円を追加した。県民の安全・安心の確保に向け、東南海・南海地震などへの備えを強化する。
 これにより12月の一般会計補正額は、9月の台風15号で被害を受けた公共土木施設の災害復旧対策を柱に計上した約19億2000万円と合わせ、65億8691万円となった。今回追加した一般会計の内訳は、公共事業に43億1497万円、直轄事業負担金3億5011万円など。
 公共事業は、農林水産部関係で、農地防災事業として国木・牛名地区(八幡浜市)排水路工など18カ所の地すべり対策に1億7536万円、山地防災治山事業として河の子地区(久万高原町)谷止工など4カ所に1億4488万円。漁港建設費には広域漁港整備事業として本浦漁港(宇和島市)と船越漁港(愛南町)防波堤に4億160万円のほか、地域漁港海岸総合整備事業として喜路漁港(宇和島市)防波堤に1億3277万円を投入する。
 土木部関係では、道路橋改築事業で宇和島城辺線(愛南町)の法面防災など9カ所に10億2200万円、橋梁補修事業で鳥井喜木津線(伊方町)の橋梁耐震補強など20カ所に4億1766万円、国道494号(東温市)の落石防護網工など11カ所に2億0631万円を盛り込んだ。このほか河川改修として中山川(西条市)堤防や王子川水門(新居浜市)の耐震対策など36カ所に8億2700万円、海岸保全施設整備事業では東予港海岸(西条市)護岸など2カ所に1億3684万円を計上。砂防費関係では通常砂防事業の西大見川(今治市)砂防堤防など16カ所に3億6993万円、地すべり対策事業の黒田地区(四国中央市)集水井など5カ所に1億0210万円、急傾斜地崩壊対策事業の池の浦地区(宇和島市)擁壁工など8カ所に2億2105万円を充て対策を急ぐ。
 直轄事業負担金は、宇和島道路をはじめとする道路整備などへの負担金2億7200万円、国直轄河川改修事業で、肱川樋門(大洲市)の耐震対策に4816万円などとなっている。