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北海道建設新聞社
2011/12/26

【北海道】札幌市が路面電車ループ化へ12年度に実施設計着手 

 札幌市は2012年度、路面電車の延伸に関して事業費約5億円を投じ、ループ化の実施設計や関連調査を進める予定だ。各種法手続きを経て、14年度からループ化工事に取り掛かる。
 路面電車の延伸は上田文雄市長の公約の一つ。11年度からは「第3次新まちづくり計画」に基づき、延伸に向けた予備設計などが本格化している。
 市は、まずループ化を先行して進める計画で、老朽化した車両の更新費も含め、事業費に約28億円を試算している。
 また候補路線の測量など予備設計に着手し、延伸先候補のうち都心地域の調査を実施中。低床車両のデザインも検討中で、年度内に固める予定だ。
 市市民まちづくり局では、現在進めている調査結果などを基に11年度中に具体的な整備内容を示した活用計画をまとめる。この中で、ループ化のルートを公表し、経営面についても記載することにしている。
 12年度にはさらに動きを加速。事業費6585万円を投じて、ループ化の実施設計を進めるとともに、延伸先候補のうち創成川以東と桑園地域の予備設計を進めるほか、電停のデザインも検討する。
 さらに、11年度中にまとめる低床車両のデザインに基づき、事業費約3億5000万円を投じて車両1台を製作する。
 ループ化に関しては、14年度の着工を目指して13年度に都市計画決定や軌道法に基づく特許の取得など諸手続きを済ませる方針だ。