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建通新聞社(静岡)
2011/12/28

【静岡】静岡県港湾審 富士見5号岸壁を水深14bに増深へ

 静岡県は、清水港のバルク(バラ積み)貨物船の大型化に対応するため、水深12bの富士見5号岸壁を改良して14bに増深するとともに、航路・泊地を水深14bまで浚渫(しゅんせつ)する。22日に開かれた県地方港湾審議会(会長・中嶋壽志静岡経済研究所専務理事)で、清水港港湾計画の一部変更が承認されたことから、県は今後、国土交通大臣に港湾計画案を提出し、2012年3月に予定されている交通政策審議会港湾分科会での承認(答申)を得て、事業化する。
 見直しの対象は、清水港の最奥部にある富士見地区(ふ頭)の5号岸壁(水深12b、延長240b)と4号岸壁(水深12b、延長240b)。大型化しているバルク貨物船に対応し、輸送船舶が満載の状態で入港できるよう、5号岸壁の水深を14bに増深するとともに、延長を290bとする一方、4号岸壁は水深を変更せず延長190bに縮小する。
 5号岸壁の増深に当たっては、コストの縮減を前提に、既存の岸壁を改良して対応する。鋼管杭を打ち込んである地盤に薬液を注入して固化(補強)するとともに、岸壁前面にL型方塊ブロックを設置して水深を14bにする。
 この改良に併せ、5号岸壁の泊地と、航路・泊地を水深14bまで浚渫する。浚渫土砂として、航路で約67万7000立方b、航路・泊地で約54万2000立方bの計121万9000立方bの発生を見込んでおり、いずれも新興津地区の埋め立てに活用する。
 また、船舶のさらなる大型化に対応するため、将来的に5号岸壁をさらに延伸(4号岸壁を縮小)することも視野に入れる。
(2011/12/28)

建通新聞社 静岡支社