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北海道建設新聞社
2012/01/11

【北海道】小樽開発ビルが3回目の競売−買い付け可能価格10分の1に 

 札幌地裁は6日付で、旧丸井今井小樽店、旧小樽グランドホテルなどが入居していた小樽開発ビルの建物と土地のうち、施行者の小樽開発所有分を3回目の競売にかけた。売却基準価額は8338万8000円で、買い受け可能価額は6671万400円。1回目と比べ、買い受け可能価格は約10分の1に下落した。20日から30日まで入札を受け付け、2月2日に開札する。売却決定は同8日。
 小樽開発ビルは、1990年に小樽稲穂1丁目地区優良再開発建築物整備促進事業で建設した。規模はSRC造、13階塔屋1階、延べ4万3556m²。所在地は小樽市稲穂1丁目の4の1で、サンモール一番街に面する敷地6885m²。
 売却対象は、建物が延べ3万8760m²、土地が4103m²。小樽開発以外の権利者と地権者が所有する部分は除く。
 札幌地裁は、2010年4月と11年9月にそれぞれ競売にかけたが、いずれも不調に終わった。買い受け可能価格は、10年4月が6億2195万2000円、11年9月が3億1089万円だった。
 価格が大幅に下がった要因について小樽市では「同社以外に権利者が13者、地権者が8者いるため、購入後の取得交渉に多額の費用を要することもあるのでは」とみている。