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建通新聞社
2012/01/11

【大阪】大阪府危機管理室 環境放射線モニタリングシステムの更新

 大阪府危機管理室は、2012年度の予算編成に、大阪府環境放射線モニタリングシステムの更新工事費として2億4,000万円を要求し、全額が予算案として認められた。テレメータなどの更新工事を予定している。
 大阪府下には、原子力事業所として、熊取・泉佐野地区に京都大学原子炉実験所の試験研究炉と原子燃料工業熊取事業所の核燃料加工施設が、東大阪地区に近畿大学原子力研究所の試験研究炉が所在している。
 大阪府環境放射線モニタリングシステムは、これら施設の周辺に環境放射線観測局(モニタリングポスト)を設置し、環境放射線(日常生活で受ける放射線)に異常がないかを常時監視するシステム。
 現在のシステムは、2000年から01年度に整備したもの。機能を充実させるため、システムの更新整備を行う。11年度は測定器などを更新。12年度はテレメータなどの更新工事を行い、13年度に本格運用する予定。
 テレメータシステムは、モニタリングポストやモニタリングステーションで測定したデータを収集・分析し、府防災情報センターや関係市町の副監視局などに送信する。緊急時には周辺環境における放射性物質の大気中濃度や被ばく線量 などの計算予測も行う。