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建通新聞社(神奈川)
2012/01/12

【神奈川】平塚市 ツインシティ大神地区の素案公表

 平塚市は、ツインシティ大神地区まちづくり計画の素案を公表した。2月10日までパブリックコメントを行い、同計画を策定する。12年度以降は都市計画決定に向けた作業や、環境アセスメントの手続き、土地区画整理組合の設立準備に入る。
 ツインシティは、東海道新幹線新駅を誘致する寒川町倉見地区と相模川を挟んだ平塚市大神地区を新橋梁で結び、両岸の東西地区を一体とした環境共生モデル都市を整備するもの。現在、神奈川県と神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会(会長・黒岩祐治神奈川県知事)が市や町、地権者、地域住民らと協働して事業を進めている。
 このうち相模川右岸側の大神地区は、平塚市の北東部に位置し厚木市と近接。現在の土地利用状況は70%が田畑のほか、幹線道路の国道129号沿道には飲食店や物流施設が立地している。
 素案で示したまちづくりのイメージとして、国道129号西側に産業系1、東側に産業系2と住居系1と2、複合系1と2をゾーニングした=図。
 各ゾーンの機能のうち、産業系1は約26fに生産・物流施設を集約。複合系1は約11fに地域の核となる公共公益施設や商業施設を立地誘導する。同2は約6fで同1の内容に中高層集合住宅を加える。
 住居系1は国道129号沿道の約2fに低層住宅や商業施設を誘致。同2は環境共生型の良好な居住環境を生かし、約13fに低中層集合住宅地や戸建住宅地を形成する。
 各ゾーンに接続する道路として、国道129号西側に伊勢原大神軸や平塚愛甲石田軸、平塚大神軸、東側に新橋梁(ツインシティ橋)を含む倉見大神線、地区南側の交通を補完する南側地区内幹線や交通広場(トランジェットセンター)の整備を盛り込んだ。
 また、地区内を縦貫する国道129号も現況幅員22bを27bに拡幅し、道の駅の機能を持つ交通型情報ステーションを配置する。
 これらの都市計画道路整備については、新規決定(倉見大神線、南側地区内幹線と交通広場)と変更(3・3・3号八王子平塚停車場線=国道129号ほか)の手続きを行う。
 同計画策定後はまちづくりの実現に向け、市街化区域への編入作業や土地区画整理事業の決定、用途地域や高度地区などの変更作業を進める。