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建通新聞社(中部)
2012/01/16

【三重】紀南病院 1月指名で本館建替え簡易プロポを実施

 紀南病院組合(管理者・古川弘典御浜町長)は、紀南病院本館の建て替えを決め、簡易型プロポーザルで設計者を特定するため1月にも指名通知を行う。設計などを含む概算事業費として14億5000万円を見込んでおり、本体工事は2013年度に着工する。
 現在の本館は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ2463平方b。主な施設内容は1階に冷暖房集中管理用機械室、2階に救急患者応急処置室、宿・日直室、3階に職員休憩室、透析待合室、臨床検査事務室、4階に院長室、事務室、倉庫など。1965年(昭和40年)に建設され、耐震補強を検討していたが、老朽化が著しいため建て替えることにした。所在地は御浜町阿田和4750。
 新本館の施設規模、内容は設計を進めながら固めていく。現在の機能を基本に回復期リハビリテーション病棟40床、ドクターヘリ運航対応用の屋上ヘリポート、県地域医療センターの拡充、医療機器の整備を計画している。ただ、リハビリ病棟40床は既設病床の削減、ヘリポートは近くに高圧電線が通っているなどの課題があり、具体的内容は今後詰める。
 工事の進め方についても、仮設棟を設けて現地建て替えの方向で考えているが、設計者が決まってから最も効率的な方法を検討していきたいとしている。
 同組合では、前提条件に不確定要素が多いためプロポーザルで設計者の選定を行う。3月早々には特定して基本計画・基本設計に着手。12年度後半には実施設計を作成し、13、14年度の2カ年で建設する計画。
 同組合は、熊野市、御浜町、紀宝町で構成する一部事務組合。12月の組合臨時議会で関連予算が承認されたため本館建て替えに着手する。医療機器整備(3億1000万円)を含む総事業費は17億6000万円を見込む。