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建通新聞社(神奈川)
2012/01/20

【神奈川】横須賀市 新ごみ処理施設 公設公営で 

 横須賀市は、三浦市とのごみ処理広域化に伴い建設する「新ごみ処理施設」について、整備・運営手法を公設公営とする方針を固めた。2012年度中に実施計画をまとめ、13年度に発注仕様書を作成。13〜14年度に施設の整備業者を選定し、15年度に2施設の実施設計に着手。不燃ごみ等選別施設を16〜17年度、可燃ごみ処理施設を17〜19年度に建設する。また、11年度内に環境アセス手続き業務を委託する予定で、発注方法などについて調整を進めている。委託費は11〜14年度の4カ年継続で1億8100万円を措置している。
 市は、11年3月に横須賀市新ごみ処理施設整備検討委員会が提出した「可燃ごみ処理施設の方向性についての検討結果」を基に、施設の運営方式(直営・民営)や焼却施設の処理方式(焼却方式・溶融方式)を検討。処理施設の整備・運営手法を公設公営とし、可燃ごみの処理方式をストーカ式焼却炉とする方針を打ち出した。具体的な運営方法については施設が稼働するまでに検討する。
 施設の処理系統数は3炉構成で、熱回収方式は廃熱ボイラ方式。排ガス処理については信頼性の高いとされる設備として▽ばいじん除去設備にバグフィルタ▽酸性ガス除去設備に乾式湿式併用酸性ガス除去装置▽窒素酸化物除去装置に触媒脱硝装置▽ダイオキシン類除去設備に活性炭吹込装置―などを採用する。
 不燃ごみ等処理は破砕選別方式で、一次破砕として低速回転破砕機、二次破砕に高速回転破砕機を使用、選別機は回転式を採用する。
 1日の処理能力は、焼却施設が約430d、不燃ごみ等選別施設が約50d。建設工事費は、焼却施設が約220億円、不燃ごみ等選別施設が約30億円と概算している。
 建設地は横須賀市長坂5ノ3878ほかの敷地約4f。