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建通新聞社(中部)
2012/01/24

【岐阜】恵那市 市立恵那病院再整備 プロポで設計者選定へ

 恵那市は、老朽化した「市立恵那病院」を再整備するため、3月15日または4月1日の広報「えな」に基本計画案を載せ、パブリックコメント手続きを行う。5月までに基本計画を確定させ、プロポーザル方式による設計者選定の準備に入る予定だ。順調なら、設計は2013年度末で完了。14、15年度の2カ年で再整備工事を行い、16年度から新病院を開業する。
 再整備の方針は、市が「診療科など病院の機能」「病院の規模(病床数)」「病院再整備の位置」「介護老人保健施設の整備」「既存施設の利用」「建設年次(スケジュール)」「指定管理の期間」の7項目についてまとめている。
 具体的な規模や配置には触れていないが、介護老人保健施設の併設や、診療科を腎臓内科の新設などで現行の18科を19科と増科すること、規模は現在の病床数199床を基本に再編成し、位置についても現病院の診療機能を損なわないよう現敷地内での建設を計画するなどと、基本的な考え方を示している。
 スケジュール案については、設計者選定のプロポーザル手続きが12年6月〜10月、設計作業が13年1月〜14年3月までの15カ月、工事が14年7月〜15年12月までの18カ月などとしている。
 同市は04年に1市4町1村が合併して現在の形となったため、市立医療施設として恵那病院のほか「上矢作病院」と6カ所の診療所がある。施設の老朽化もあり、総合計画の後期計画に病院施設・設備整備事業として位置付けるとともに「恵那市公立病院等の在り方検討委員会」なども設けて検討を進めてきた。
 その中で、恵那病院を市の中核病院として先行して再整備し、上矢作病院については16年度からスタートする次期総合計画内で対応することなどが決まっている。
 恵那病院は03年に国立療養所恵那病院を恵那市に移譲して開設した。敷地内には大小合わせて20以上の建物がある。所在地は大井町2725。