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建通新聞社(東京)
2012/01/24

【東京】 世田谷区総合運動公園ESCO 事業者特定

 世田谷区は、総合運動公園の設備改修に関わるESCO事業者のプロポーザルで、エネルギーアドバンス(港区)と大氣社(新宿区)のグループを最優秀提案事業者(優先交渉権者)に特定した。提案の詳細診断や包括的エネルギー管理計画書の作成など、区と同グループで詳細協議を進め、協議が整えば8月に契約を結ぶ。
 同プロポーザルには、4グループが参加を表明。エネルギー消費やCO2排出の排出削減など、総合的な事業効果が最も高いと見られる提案をした同社グループが選定された。優秀提案事業者(次点)は、日本電技(墨田区)と三菱電機クレジット(品川区)、洸陽電機(中央区)、荏原商事(中央区)のグループ。
 事業方式は、民間事業者が自己資本で省エネルギー改修の設計や施工を行い、施設を運営。これに対し区がサービス料を支払うシェアード・セービングス方式を採用する。事業期間を最長で15年間。
 総合運動場(大蔵4ノ6ノ1)は、体育館や50b温水プール、野球場、テニスコート、陸上競技場、武道場、会議室などを有する運動公園。8月の契約締結後、13年3月31日までに同事業者が設備改修を行い、4月からサービスを開始する。
 区はこれまでに、砧中学校のトイレ改修でESCO事業を試行。一定の効果が認められたことから、大規模な区民利用施設で初のESCO導入に踏み切った。今後、公共施設の中長期保全計画に基づいた予防保全の取り組みを進めていく中で、ほかの施設についてもESCO事業の導入可能性調査を進めていく方針を示している。