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建通新聞社
2012/01/24

【大阪】 阪神なんば線・福駅前開発へ 日本化学工業西淀川工場の跡地 大阪市が4haの地区計画原案

 阪神なんば線福駅前の開発が近い将来に始まる見通しだ。駅に隣接する日本化学工業西淀川工場の跡地について、大阪市は地区計画の原案を作成し、都市計画の決定手続きを開始。適切な都市機能の導入と駅前の公共的空間整備を図るとした。都市計画審議会に諮り、都市計画決定されれば、整備方針に沿った計画が具体化に向かう。
 地区計画の対象面積は約4ha。阪神なんば線福駅の駅前地区で、都市計画道路尼崎平野線に近接した交通至便な立地条件にある。昨年3月に日本化学工業西淀川工場が閉鎖となり、跡地の開発が注目されている地区。地区計画の目標は、「立地特性を生かして、大規模な土地利用転換を行い、適切な都市機能の導入、調和のとれた建築物などの誘導を行うことにより、安全で快適な市街地環境の創出を図る」としている。
 土地利用の方針は、@商業機能、医療・福祉機能、居住機能などを導入し、にぎわいとゆとりのある市街地環境の形成A地域の憩いの場となる広場や緩衝帯の機能を有した緑地などを適切に配置し、敷地内に緑豊かなオープンスペースを確保B歩行者の回遊性の向上に資する安全で快適な歩行者空間を整備C高齢者、障害者などの利便性・安全性に配慮したひとにやさしいまちづくり−としている。
 地区施設の整備方針では、駅前に多目的広場1号(面積約1,000u)を確保するとともに、多目的広場2号(面積約300u)、3号(面積約200u)を配置。歩行者専用通路6号(幅員4m 延長約170m)については、駅前と地区北東角の多目的広場を結ぶように配置し、地区周辺から駅へと誘導する−計画。公共的施設の整備も、開発に合わせて事業主が行うことになる。
 建築物の敷地面積の最低限度は2,000u。壁面の位置の制限、建築物などの形態・意匠の制限も設ける。