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建通新聞社(東京)
2012/01/27

【東京】 107億で足立区に特別支援学校の統合新校

 東京都教育庁は、2012年度に「南花畑学園特別支援学校(仮称)」の設計を開始する。足立区南花畑5丁目にある2校の特別支援学校を統合し、知的障害児と肢体不自由児の両方の教育に対応できる学校を新設する計画。総事業費は107億円を見込む。12年度は基本設計をプロポーザル方式で委託するなどして施工計画を検討していく。15年度の着工を目指している。
 都教育庁では、10年11月に策定した「東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画」に基づき、視覚障害と知的障害、知的障害と肢体不自由など複数の障害教育部門を併置した特別支援学校の整備を進めている。障害の重複化に対応するとともに、個々の障害特性に応じた学習環境を確保するのが目的だ。
 南花畑学園特別支援学校(仮称)は、足立区南花畑5丁目に隣接して立つ南花畑特別支援学校(南花畑5ノ13ノ1、総延べ7929平方b)と、城北特別支援学校(南花畑5ノ24ノ29、総延べ8875平方b)の2校を解体し、約3・7fの敷地を確保して建設する。
 新校舎の施設規模は未定だが、知的障害教育棟と肢体不自由教育棟の2棟建てとする方針。11年度にユニバァサル設計(港区)が基礎調査を実施した。
 12年度は、基礎調査の成果を踏まえて基本設計と測量を実施する予定で、予算原案に4000万円の経費を盛り込んだ。条件整理などが終わりしだい各業務を委託して施工計画を具体化する。
 13〜14年度で実施設計を行い、仮校舎の整備などを経て15年度に本体工事に着手する。20年度の開校を予定している。
 同校以外にも高校・特別支援学校の改築関連で12年度は、基本設計を▽板橋高校(板橋区)▽千歳丘高校(世田谷区)▽第四商業高校(練馬区)▽臨海地区特別支援学校(仮称)(江東区)▽小金井特別支援学校(小金井市)―の5校で行う。また基本計画を▽神代高校(調布市)▽八王子特別支援学校(八王子市)▽光明特別支援学校(世田谷区)―の3校で策定する。