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建通新聞社四国
2012/01/31

【徳島】麻名用水堰撤去等で協定締結 県と土地改良区

 徳島県と麻名用水土地改良区(麻植孝義理事長)は25日、飯尾川広域河川改修事業の円滑な工事進捗を図るため、「麻名用水堰(飯尾川取水堰)の撤去等に関する協定」を締結した。2012年度から堰に代わる代替ポンプ施設の整備に着手する予定。
 協定内容は、飯尾川広域河川改修事業の施行に支障となる飯尾川取水堰の撤去および代替ポンプ施設の設置等。新設するポンプ施設は、堰の下流約1`地点に設置。口径500_の水中ポンプ2基を備え、現況の取水量を確保する。12年度から数年かけ整備を行い完成後、現在の堰を撤去する。
 石井町高原にある麻名用水堰は、幅3・1b、高さ1・8b×2門。石積みで造られており1914年に健造されたもの。飯尾川を横断する農業用の取水堰(固定堰)で、農業などの利水上は必要な施設となっており、農業用水として利用する場合、堰を蓋で閉め対応してきた。また、堰手前の川幅が約35bあることから治水上は、河積を狭め洪水の流下を阻害し、上流域で浸水被害をもたらしてきた。
 改良区事務所(石井町字石井)で行われた締結式には、県東部県土整備局の石本昇局長と麻植理事長らが出席し協定書に調印した。調印後、石本局長は「県として地域の方々にご理解、ご協力を頂きながら、環境対策にも配慮し、一日も早く事業が完了できるように取り組んでいきたい」と話した。
 飯尾川では、昨年10月から石井町高川原にある加減堰撤去に向けた工事も進めており、12年度中には堰を含めた右岸側での整備に取り掛かりたい考え。