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建通新聞社四国
2012/02/03

【高知】大豊町の製材工場建設支援に18・5億 県

 高知県林業振興・環境部が発表した2012年度当初予算見積もり額は、一般会計で対前年度比117・1%の161億2023万円となっている。このうち新規・拡充事業として、大豊町に建設する大型木材加工施設整備支援、防災拠点再生可能エネルギー導入促進事業支援、メガソーラー設置促進に向けた経費補助などを盛り込んでいる。治山や林道事業については、例年並みの事業費を要求している。
 12年度からの新規事業となる大型木材加工施設整備には、債務負担を含む18億5076万円を要求。そのうち県支出分は6億5600万円ほどとなる。銘建工業(岡山県真庭市)が高知県森林組合連合会などとともに設立した第三セクター「高知おおとよ製材」が、大豊町の川口南農工団地に建設する製材工場(鉄骨造平屋6600平方b)の施設整備や機械設置などハード整備を支援する。工場は7月に着工し、13年3月の完成を予定している。
 同じく新規事業の防災拠点再生可能エネルギー導入促進事業には4000万円ほどを要求する。公共や民間の防災拠点や災害時に機能を保持すべき施設への太陽光発電や蓄電池などの導入を支援する。
 新エネルギー導入促進事業には、2000万円ほどを要求する。メガソーラー設置を支援するため、3月までに県内7カ所の候補地の中から1カ所を選定し、事業促進を図る。
 林道事業には11年度当初とほぼ同額の27億5644万円、治山事業には1億8000万円増の35億5805万円を要求。事業箇所は国の予算配分決定後に調整し、5月中旬までには決定する見込み。
 林内路網グレードアップ事業には2000万円を要求。国からの補助金を受け、これまでに引き続き作業道の路面整備や既設構造物の改修の支援を行うが、台風などによる災害が起こった場合は、復旧や補修を優先する。