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建通新聞社(静岡)
2012/02/06

【静岡】静岡県 4月にも一般競争で発注―草薙球場外野スタンド改修

 静岡県は、草薙総合運動場の再整備で、硬式野球場(静岡草薙球場)の外野スタンド改修工事の一般競争入札を4月にも公告する。グラウンド(外野フィールド部)を拡張するとともに7000席の外野スタンドを新設、大型映像装置付きの電光掲示板を設置する。また、屋内練習場の新築工事にも着手する方針で、こちらも4月か5月をめどに一般競争手続きを開始する。
 草薙球場は1973年の完成で、38年が経過し、耐震性の不足やグラウンドの狭さが課題となっていた。そこで、耐震改修に併せた内野スタンドの改修と、プロ野球などの開催に対応できるグラウンドの拡張と外野スタンドの改修を段階的に進めることを決定。内野スタンドは11年3月に工事を完了している。
 外野スタンド改修では、まず、既存の外野フェンスを撤去し、7〜8b程度後方に再設置。グラウンドを公認野球規則で望ましいとされる規模に拡張するため、現在の両翼91bを100b、中堅115bを122bに広げる。これに合わせ、既存の外野スタンド(鉄筋コンクリート造平屋4073平方b)を、鉄筋コンクリート造3階建て延べ6479平方bに改築。芝生(盛土構造)の観覧席を7000席のイス席にするとともに、内野席(1万4000席)に1000席分を増設する。
 さらに、大型映像装置付きの電光掲示板の設置や、既存スコアボードの電化改修、グラウンドの天然芝化、照明塔の照明角度の調整などを実施する。
 12年度に着工し、13年夏の完成を目指す。総事業費は約24億円。
 設計は佐藤総合計画静岡事務所(静岡市葵区)が担当している。

「室内練習場新築も並行して実施」

 また、雨天時の練習やキャンプ、合宿などプロ野球関係者らの要望も踏まえ、外野スタンドの改修に併せて室内練習場を新築する。
 構造は鉄骨で、縦50b、横50bの人工芝を敷くスペースを確保し、シャワー室やトイレ、更衣室を設置。これ以外に会議室などの機能の配置する。
 こちらも12年度早々に工事を発注し、13年夏に供用を開始したい考え。
 設計は田中忠雄建築設計事務所(静岡市葵区)の担当。
(2012/2/6)
建通新聞社 静岡支社