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建通新聞社四国
2012/02/07

【香川】海面埋立申請を提出 白鳥港松西海岸侵食対策

 香川県港湾課は、白鳥港松西海岸(東かがわ市松原)の海岸侵食対策に2012年度着工するため、護岸整備のための海面埋め立て申請を提出した。計画地は02年度完成した松西(西)地区の東側にあたる地区で、海岸部の構成を養浜から階段式護岸に変更し整備する。整備期間は5年間。整備手法をめぐり停滞していた事業が動きだす。
 松西(東)地区の延長は780b。2万3700平方bを埋め立て、護岸用地2万1500平方bと緑地2400平方bを整備する。護岸は階段式護岸とし、階段部と水叩敷を併せた幅は約12・7b、背後地の飛沫防止帯の幅は12〜22b。緑地部は幅約3bの散策が楽しめる緑地帯として整備される。
 白鳥港松西海岸は、防潮堤前面の砂浜の侵食が進行し、波浪時や強風・台風時など度重なる越波があるほか、防潮堤の築造年次が1956年と古く老朽化も進行している。
 松西海岸の東地区西側の西地区の延長495b区間は99年度から02年度で海岸部を養浜として整備した。
 その後、引き続き東地区の整備に入る計画だったが、地元漁協から養浜以外の整備手法の提案などもあり、着手が延期されてきた。
 施工手順は、区域東側の取付護岸の基礎工、本体工、埋土を順次施工し、概成させると同時に区域北側の階段護岸に着手。東側と西側から基礎工、本体工、埋土など一体的に施工、概成させ埋立区域と外海を遮断した後、埋土として建設残土や山土を投入し竣工させる。土量は建設残土約5万4000立方b、山土約7000立方b、床掘土砂約6000立方b。
 設計は五星(三豊市)が担当した。
 同整備は、離岸堤や護岸などを整備し豊かで潤いのある良質な海岸空間を整備するふるさと海岸整備事業として実施、沖合には離岸堤6基が建設された。