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建通新聞社(東京)
2012/02/08

【東京】 瑞穂町観光拠点と拠点間ルート整備に28億

 瑞穂町は、「(仮称)水・緑と観光を繋ぐ回廊計画」の原案をまとめた。狭山池上流部など町内3カ所を観光拠点として整備するとともに、拠点を結ぶ路線整備を進めていく。計画期間は2012年度から20年度までで、計画全体の整備費は28億7264万7000円としている。12年度から観光モニュメント設置などをはじめ、14年度から路線整備を本格化させていく方針を示している。
 同計画は、拠点の整備とルート整備の2つの柱で構成。拠点となるのは、狭山池上流部、カタクリ群生地、新郷土資料館の3カ所。ルート整備は、拠点を結ぶ路線の改善や新設を図る。整備に当たっては、歩きやすく回遊して楽しい道づくりに加え、バリアフリー化や健康づくりの視点を取り入れ、ルートの利便性と回遊性の向上させていく。
 町は今後、拠点の考え方や機能、ルートの整備手法などを示す詳細な実施計画策定に向けて、住民や事業者らでの意見交換の場を設けて検討を進めていく。現段階では狭山池上流拠点や回廊ルートといったテーマ別に検討を行うことを想定。意見を踏まえて、整備内容やルート整備の手法を絞り込んでいく見込みだ。
 計画で示している整備内容は、狭山池上流部に農作物販売所や農業体験イベントの拠点機能を持った施設整備のほか、ビオトープやトイレ、駐車場の整備などを予定。整備費の概算は9億1107万1000円。
 カタクリ群生地では、遊歩道や園内案内板、あずまや、ベンチの設置を行う。概算の整備費は6865万6000円。
 新郷土資料館整備については、耕心館(瑞穂町大字駒形富士山317ノ1)の南側敷地約1500平方bに新施設の建設を計画で、12年度に実施設計を行い、13年度に工事発注する予定。現段階では施設規模などは未定。基本設計は大誠建築設計事務所(中野区)が担当。同施設の整備は社会教育施設整備事業に当たり、同計画の整備費に含まれていない。
 ルート整備では、町内を巡る4ルート、町内から近隣市へ続く2ルート、サイクリングルートを4ルート設定する。路線の整備については、既存道路を利用したケースから新設するケースなど、さまざまなパターンを想定。このほか、案内標識、指示標識の充実、強化を図るとともに、小休止の空間やベンチやトイレを設置する。
 計画で示しているスケジュールによると、12年度から協議会や検討部会を設置し、検討を始めるとともにモニュメントの設置などを進めていく。14年度からは、カタクリ群生地やルート整備に着手、17年度から狭山池上流拠点の整備を行うとしている。
 現在、町では同計画の原案についてパブリッコメントを実施しており、14日まで意見を受け付けている。