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建通新聞社(東京)
2012/02/15

【東京】 2期は3棟128戸 福祉施設建設も検討へ

 東京都都市整備局は、桜上水五丁目団地の第2期建設計画をまとめた。都営上北沢アパート(世田谷区)を対象にした建替事業で、第1期(2010〜11年度)の西側に3棟128戸の新住棟を建設する。2期の敷地内に福祉施設の配置を求める要望が地元区から挙がったため、当初計画より規模を縮小した。11月の着工を目指している。
 上北沢アパート(世田谷区桜上水5ノ3)の建替事業は、1958・59年度に完成した旧住棟(鉄筋コンクリート造3〜5階建て12棟362戸)を除却して、新たな住宅を建設するもの。
 2010年度に着工した第1期では、敷地東側にあった6棟の旧住棟を11年度までの2カ年で2棟150戸に建て替えた。
 続く第2期は、敷地西側にある6〜11号棟が対象。新住棟は鉄筋コンクリート造4階建て3棟128戸で計画している。各棟ごとの規模は▽C棟=36戸▽D棟=44戸▽E棟=48戸―の内訳だ。
 基本設計の段階ではC〜F棟の4棟156戸を建設する計画だった。しかし、世田谷区が6号棟の敷地の一部(約1000平方b)に保育施設と障害者施設の配置を要望したため、計画を見直すことになった。
 これにより建て替えで供給する全体戸数も当初の306戸から278戸に改めている。
 今後は11月から既存住棟を取り壊した上で本体工事に着手し、14年3月までに完成させる。本体完成後には外構や道路の整備も予定している。
 一方、保育施設と障害者施設の建設については都福祉保健局が行う「都有地活用による地域の福祉インフラ整備事業」を活用する方針。
 保育施設は定員100人程度、障害者施設は定員8〜10人程度の共同生活介護・共同生活援護事業所と、定員5人程度の短期入所事業所を併設したものを想定している。
 都住の建替事業の進み具合を見ながら都福祉保健局と世田谷区で公募条件などを整理する。早ければ13年度に事業者を公募し、15年度から工事に入る見込み。