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建通新聞社
2012/02/15

【大阪】大阪府立母子保健総合医療センター・手術棟整備 12年度は既存移設と実施設計

大阪府健康医療部は府立母子保健総合医療センターの手術棟整備について、2012年度は既存施設の移設や新手術棟の実施設計を予定している。当初予算案には、事業費として4億6,492万円を要求している。
 大阪府立病院機構が実施する事業。場所は和泉市室堂町840。
 同施設は、大阪府内における周産期医療の専門的な基幹施設として、地域の医療機関では対応が困難な妊産婦や、低出生体重児を中心とする新生児、乳児に対する高度な専門医療を行うため、1981年に開設された。建設から約30年が経過し、施設・設備が老朽化。また施設の狭あい化が著しく、求められる医療レベルの対応が困難な状況。さらに、ハイリスク分娩の増加により、府南部において重篤な小児患者に対応できるPICU(小児集中治療室)の拡充が喫緊の課題となっている。
 これらの課題に対応するため、新たな手術棟を整備し小児重症患者への対応強化を図る。
 新築する手術棟は延べ6,700u程度。内容は、手術部門が手術室10室(現在7室)、ICU部門がPICU12床(現在8床)、HCU6床(新設)。小児救急部門が初療室3床(新設)、このほか、中央材料部門、霊安室、解剖室など。基本設計は安井建築設計事務所(大阪市中央区)が担当している。
 全体事業費は約37億9,000万円を概算し、工事費など約29億2,000万円、医療機器整備費などが約8億7,000万円。工事費のうち、調査・設計・工事監理などを約1億8,000万円と見込む。
 13年度中の完成を目指す(開院は14年度)としており、実施設計完了後、早期に新棟の建設工事を発注する見通し。
 予算案に計上する4億6,492万円のうち実施設計費は8,741万円。3億7,751万円は準備事業費として計上し、既存施設移設などの工事費に充てる予定だ。