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建通新聞社(中部)
2012/02/22

【三重】熊野建設事務所 井戸川改良復旧7事業を展開

 三重県熊野建設事務所は、井戸川改良復旧事業として7事業を行う。今後数年間で整備を進めることから全面展開していく考えで、用地確保など条件が整った箇所は12年度に着工する。
 7事業の内訳は、井戸川本川河川区間と砂防区間の2事業、井戸川支川大馬谷川河川区間と砂防区間の2事業、七色峡線の3事業。整備内容は、河川が河道断面の確保と縦断勾配の緩和、道路が幅員の確保と縦断修正となる。
 同事務所では現在、全体の設計を井戸川の河川区間と砂防区間に分けて進めている。
 河川区間の設計延長は1700b。対象区間は、県の河川管理区間である熊野市保健福祉センター前の土町橋から上流方向に新宅橋下流にある井堰(せき)まで。河川整備の概要は、護岸整備、河床掘削、床固め工、橋梁工など。橋梁工は河川改修に伴う市道橋2橋の架け替えを行う。
 河川区間の道路整備は、改良済み区間は現況復旧、未改良区間は幅員7bの拡幅改良を実施する。拡幅対象区間は熊野市井戸浄水場付近の約500b。
 設計は三井共同建設コンサルタント三重営業所(津市)が担当し基本的な予備設計まで行う。履行期間は2月27日まで。
 砂防区間の設計延長は約1900bで、大馬谷川約900bと合わせた委託延長は約2800b。対象区間は、本川が河川区間の上流端から瀬戸集落の上流にある堰堤(えんてい)まで、大馬谷川が上流域。整備概要は護岸整備、床固め工、橋梁工など。橋梁工は河川整備に伴う市道橋2橋の架け替え。
 流木対策工として、瀬戸集落の上流にあるダムのさらに上流部と、同集落の下流にあるダムのさらに下流に、スリットタイプの堰堤(えんてい)を各1カ所設置する。
 砂防区間の道路整備2カ所のうち1カ所は、大馬谷川との合流点上流側の約400bで、護岸を高くするために縦断を改良する。残る1カ所は、瀬戸集落上流部の総延長約1200b。幅員5bへの拡幅改良と被災した県道橋1橋の架設を行う。架設する新橋の延長は35b。
 設計はエイト日本技術開発三重支店(津市)が担当しており、基本的には予備設計まで行っている。履行期間は3月23日まで。
 11年9月の台風12号などによる井戸川の災害は激甚災害に指定されており、同事務所では今後数年間で整備を完了させる。災害復旧だけでなく災害原因の解消を図るために改良工事も合わせて行う。