建通新聞社四国
2012/02/24
【徳島】由岐IC付近を建設候補地に 美波町の病院再編
町立日和佐(奥河内字井ノ上)、由岐(港町字西)の両院再編・建て替えについて協議を進めている美波町は、町医療体制整備方針の素案をまとめた。その中で統合・再編される町立病院(仮称)の建設候補地を同町田井(由岐IC付近の民有地)とし、延べ床面積は3000〜3500平方b程度と想定している。
素案では、2病院を統合・再編し入院機能を集約した1病院、病床をもたない1診療所にすることとした。町立病院(仮称)の規模は、延べ床面積3000〜3500平方b。病床数は50床程度。主な機能として外来診療所、入院、救急告示病院を集約する。建設候補地は、津波による浸水等の恐れのない海抜約23bの由岐IC付近の民有地(面積6500平方b)。診療所となる町保健センター(仮称)は、延べ床面積1200平方b(診療・検査施設700平方b、保健センター施設など500平方b)。主な機能は外来診療、訪問診療、保健センター、リハビリテーションなど。建設候補地は、ドクターヘリ臨時着陸場の確保な場所として同町奥河内井ノ上の日和佐高校跡地とした。
今後、約1ヶ月間、町内全世帯を対象に意見公募を行い、2月15、16日に開催した住民説明会の意見と併せ最終案を決定。工事着工は2013年度を予定しており、16年4月の開院を目指す。
現日和佐病院は、日和佐湾から約800b、現由岐病院は由岐漁港から100bに位置し、両病院とも昭和南海地震の津波により浸水した箇所にある。両病院とも内・外科、整形外科を診療科目とし救急受入れを実施中。日和佐は築33年、由岐は築33年が経過し、ともに未耐震となっている。