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建通新聞社四国
2012/02/28

【愛媛】特別支援学校耐震化を加速 県

 愛媛県教育委員会は、県立学校校舎等整備事業で、特別支援学校の施設耐震化を図るため、2012年度当初予算案に改築工事、耐震補強工事、改修設計など事業費12億7400万円を計上している。特別支援学校の耐震化推進は12年度の防災・減災強化枠対象事業として盛り込まれており、県は15年度末までに全7校で耐震化率100%を目指し、全国で最も遅れている学校施設の耐震化を加速させる考えだ。
 12年度に実施するのは、改築がみなら特別支援学校(東温市見奈良)の普通教棟、耐震補強が今治特別支援学校(今治市桜井乙)の本館および普通教棟など4校6棟、改修設計が松山聾学校(松山市馬木町)の体育館など4校10棟。また、11年度当初予算で工事費を確保している松山盲学校(松山市久万ノ台)の特別教棟耐震補強も事業を繰り越して実施する。工事発注は、夏休み前後を中心に順次行う見通し。
 このうち改築するみなら特別支援学校普通教棟は、校舎再編の一環として行うもので、本年度に発注したA棟に続きB棟として整備する。1972年に建設され、老朽化が進み耐震性能も不足している鉄筋コンクリート造2階建て延べ1146平方bの第1教棟と同造2階建て延べ1728平方bの本館を解体し、これらの施設機能を集約する形で第1教棟跡地付近に建設する計画。新施設は、木造一部鉄筋コンクリート造2階建て延べ1766平方b。小学部低学年のクラスルームを収容し、本館機能を併せた施設として整備するほか、安全で使いやすいバリアフリー化を図るとしている。設計は大建設計工務(松山市)が担当。
 耐震補強は、鉄骨ブレースを軸に耐震スリットや耐震壁増設など対象施設ごとに適した工法を組み合わせて行う。改修設計に着手する施設は、いずれも11年度に耐震診断を実施。工事は13年度以降順次行う予定。