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建通新聞社(静岡)
2012/03/05

【静岡】安間川遊水地で遮水工着手へ―静岡県

 静岡県は、天竜川水系の安間川に新設する遊水地の整備で2012年度、本体工事に先立つ遮水壁工に着手する方針。また、地元関係者によるワークショップで利用計画案がまとまったことを受け、防災拠点としての利用・整備について浜松市との協議を開始する。
 安間川では、04年に策定した「天竜川水系安間川河川整備計画」で、河道の流下能力の向上を目的とした安間川両岸での掘削や築堤、引堤、護岸整備などの河道改修を行うことを位置付けた。
 また、洪水のピーク時流量の低減に向け、東名高速道路の下流部の左岸(浜松市東区市野町)に面積6・6f(約300b×250b、貯留量最大14・5万d)の遊水地を新設することを盛り込んでいる。
 遊水地は、地下水の影響を考慮して周りを遮水壁で囲み(全周遮水方式)、その上部に周囲堤や囲繞堤(いぎょうてい=河道との仕切りとする堤防)、越流堤(洪水を遊水地内に引き込むための一段低い堤防)などを整備する計画。
 県による遊水地の用地買収は、これまでに面積ベースで約8割に達している。12年度は、引き続き残る用地買収を進めるとともに、本体工事に先立つ遮水壁工に着手する考えだ。
 遮水壁の詳細設計は建設技術研究所静岡事務所(静岡市葵区)が担当した。
 一方、遊水地は面積が広く、平常時は水と緑の貴重な空間となることから、用地買収と並行して、平常時の水辺体験活動などの利用に配慮した計画を地元関係者や流域の住民で構成するワークショップで検討してきた。
 ワークショップがまとめた利用計画案では、▽スポーツ・健康▽防災機能▽地域コミュニティ・交流▽維持管理・運営―の四つの機能を基本とし、安間川沿いの低地部分に400bトラック状の園路を配置するほか、案内広場や東屋を整備。一段高い東側の用地に、野球やサッカー、グラウンドゴルフなどに利用できるグラウンド、多目的広場、防災拠点となる駐車場を配置するとした。
 これを受け、県は今後、浜松市と協議を開始し、地域防災計画上の位置付けを明確にした上で、防災にも配慮した整備内容を検討する。
(2012/3/5)
建通新聞社 静岡支社