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建通新聞社(東京)
2012/03/06

【東京】 稲城南山東部配水所の設計をオオバで

 東京都水道局は「稲城南山東部配水所(仮称)」の建設に向けた基本・実施設計をオオバ(目黒区)に委託した。委託金額は1300万円。稲城市内で進む南山東部土地区画整理事業の区域内に、一日最大2950立方bの給水能力を持つ配水施設を新設する計画。11月納期で成果をまとめ、2012年度内に第1期工事に着手する考え。
 南山東部土地区画整理は、稲城市矢野口の丘陵地を含む約87fを区域とし、06〜19年度に約402億円を投じて進められる組合施行の事業。組合が宅地・道路の整備や周辺を囲む崖の改修などを行った後、稲城市の公園や学校施設、公営墓地(府中市と共同)なども区域内に建設される予定だ。09年度に着工し、現在は土地を造成している。
 通常は市内の大丸浄水所からの自然流下で飲料水を供給するエリアだが、区画整理区域内は高台で、特に標高の高い中央部への給水が難しい。このため組合と都水道局で協定を結び、新たな配水所を建設することになった。
 建設地は稲城市矢野口3138地内の敷地約1500平方b。組合から土地を譲り受けて、都水道局がポンプ所と配水池(鉄筋コンクリート造)を建設する。
 業務の中で▽配水池▽ポンプ施設▽場内配管▽建物▽自家発電施設▽受配電施設―などの基本・実施設計を行い、配置計画や施工方法をまとめる。
 この成果を踏まえ、区画整理の進捗に合わせて12年度から段階的に工事を進める。このうち第1期工事は、14年度に予定する一部のまちびらきまでに完成させる方針。
 なお、具体的な施工内容や工事の全体スケジュールは、組合との協議の中で決定することにしている。