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建通新聞社(中部)
2012/03/13

【岐阜】県営住宅改修 12年度は17億余確保

 県営住宅の長寿命化など計画的な改修を進めている岐阜県は、2012年度当初予算案に17億円余りを確保した。事業は県住宅供給公社に全て委託する。12年度は順調なら尾崎団地など9団地で外壁・塗装改修や給排水ガス管改修、浴室・ベランダ改修などを図ることにしている。
 県では、県営住宅13団地133棟のうち、昭和40年代後半までに建築されたものが4割を超え老朽化が著しいほか、入居者の高齢化もあり、バリアフリー対応が今後の課題となっていた。そこでこれらの課題に対処するため公営住宅等長寿命化計画をまとめ、これを柱にした社会資本総合整備計画「県地域住宅計画」を10年度に策定した。これによると、国の交付金を基に11年度から15年度までを計画期間に58億円余りを投入し、県管理県営住宅のうち、高齢者対応(バリアフリー)した戸数の割合を18・2%から20%に増加させるほか、県管理県営住宅のうち、耐震性が認められる戸数の割合を95・3%から100%化することにしており、現在必要な整備を県住宅供給公社に委託して進めている。11年度は岐阜地区で近の島・加野・夕陽ケ丘・尾崎、西濃地区で宮城団地、東濃地区で旭ケ丘・泉北団地の一部住棟で長寿命化改修などを実施済み。
 12年度の整備計画は、まだ交付額が確定していないため大幅に変更する可能性もあるが、岐阜地区で尾崎・白木・夕陽ケ丘・近の島・加野、西濃地区で宮代・藤江、東濃地区で旭ケ丘・泉北、飛騨地区で赤保木の各団地の一部住棟長寿命化改修が計画されており、すでに地区ごとに設計が進められている。また、交付額が不十分でも緊急性が特に高いと判断された住棟については早期整備を図ることにしており、12年度に設計を発注する計画でいる。
 12年度に計画している長寿命化改修の内訳は次の通り。
◇長寿命化改修(建築)
 ▽岐阜地区(夕陽ケ丘)―住棟と集会所で屋根防水改修、住棟で浴室・ベランダ防水改修。設計は山田建築事務所(岐阜市)。場所は岐阜市夕陽ケ丘
 ▽岐阜地区(尾崎・白木町)―尾崎(各務原市)はA13〜16棟を対象に外壁・塗装改修と浴室・ベランダ防水改修。白木町(岐阜市)は住棟と集会所で屋根防水改修、住棟で浴室・ベランダ防水改修。両団地の設計はダイナ建築設計(岐阜市)が担当。工期は3月21日まで
 ▽西濃地区(宮代・藤江)―宮代(垂井町)は量水器回り給水管改修、A1棟の外壁・塗装改修と浴室・ベランダ防水改修。藤江(大垣市)は量水器回り給水管改修、G1・2棟の外壁・塗装改修。両団地の設計は福永建築事務所(大垣市)が担当。工期は3月21日まで
 ▽東濃地区(旭ケ丘・泉北)―旭ケ丘(多治見市)はA9・10・13棟の外壁・塗装改修と浴室・ベランダ防水改修。泉北(土岐市)はA4・5棟の外壁・塗装改修と浴室・ベランダ防水改修。両団地の設計はATOM建築設計事務所(土岐市)が担当。工期は3月21日まで
 ▽飛騨地区(赤保木)―A1〜4棟と集会所で外壁・塗装改修、A4棟で浴室・ベランダ防水改修。設計は新井設計事務所(高山市)が担当。工期は3月21日まで。所在地は高山市赤保木町
◇長寿命化改修(設備)
 ▽加野(岐阜市)―団地内給排水ガス管改修。設計はエース設備設計(岐阜市)が担当。工期は3月21日まで
 ▽近の島(岐阜市)―団地内給排水ガス管改修。設計は増田設備設計(大野町)。工期は3月21日まで