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北海道建設新聞社
2012/03/14

【北海道】札幌市が橋梁長寿命化へ費用試算−10年間で200億円 

 札幌市建設局は、重要橋梁と一般橋梁合わせて450橋の橋梁長寿命化整備費用に、10年間で200億円を試算している。2012年度は約26億円を予算計上し、幌平橋や南19条大橋など計13橋の整備を計画。19年度までに対象橋梁の長寿命化を終える予定だ。
 同局は、豊平川やJR線、高速道路、緊急輸送道路、都市計画道路などをまたぐ橋を重要橋梁と位置付け、それらの橋梁を対象とした「橋梁長寿命化修繕計画」を10年7月に策定。11年度は、重要橋梁を除く一般橋梁を対象にした長寿命化計画の策定作業を進めている。
 これらの対象となるのは、重要橋梁が216橋、一般橋梁が234橋の計450橋。重要橋梁の長寿命化については、既に計画策定後から、順次耐震補強などの整備に取り組んできた。
 同局では、長寿命化に掛かる事業費として、重要橋梁に175億円、一般橋梁に25億円の計200億円を試算。重要橋梁には交付金を活用しているが、一般橋梁についても交付金による財源確保を目指している。
 同局では、14年度までは早期に対策が必要な重要橋梁を優先して整備を進めていく予定。12年度は幌平橋や南19条大橋、白石環状こ線橋など13橋に約26億円を投じる計画だ。
 このほか13、14年度は、重要橋梁に加え、損傷や劣化が著しく、緊急性が高い一般橋梁の整備も並行して進める。12年度と同程度の事業費を見込んでいる。
 今後は、長寿命化に関する小規模な工事も増えることが予想され、中小事業者の技術力向上が課題となる。同局では、民間事業者向けの技術講習会を昨年6月に開催したが、今後も研修などの実施を予定している。