トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2012/03/21

【愛知】前田国交相 河川環境楽園などを視察 東海環状早期に

 前田武志国土交通相=写真=は17日に岐阜県を訪れ、歴史的風致維持向上計画に認定された美濃市のうだつの上がる町並みや各務原市の河川環境楽園内にある土木研究所・自然共生研究センターなどを視察した。
 実験河川のフィールド視察を終えた前田国交相は記者団の質問に答え、東海環状自動車道西回り区間について「災害に強い国土の整備を進めるため早く整備する必要がある」とした。
 東日本大震災において高規格道路が堤防の役割を果たしたことなどを例に挙げ「濃尾平野は水害に弱い上に、3連動地震の発生が予想されている地域なので、東海環状自動車道は早く整備を進める必要がある。特に愛知県と岐阜県は国際戦略総合特区『アジアbP航空宇宙産業クラスター形成特区』に指定されており、日本の航空宇宙産業分野のフロンティアとなるところだ。そこにミッシングリンクがあるのはよくない」との考え述べた。
 また、4車線化が止まっている東海北陸自動車道についても「災害時のリダンダンシー、多重化による防災力強化の意味からも日本海側と太平洋側をつなぐ道路というのは大変重要だ。せめて飛騨清見インターチェンジまでは早期に4車線化しなければ」と答えた。
 内ケ谷ダムについては「有識者らによる検討の場があり、今はそのプロセスを注視している。最終的な判断はまだ先の話だ」と明言を避けた。
 最後に自然共生研究センターを視察しての感想を求められ「素晴らしい施設だ。ここで行われている基礎的かつ実証的な研究が全国の河川整備に反映されていかないと、なかなか水環境はよくならない」と感想を述べた。