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建通新聞社(東京)
2012/03/23

【東京】 八王子南BP1工区でトンネル予備修正設計

 国土交通省相武国道事務所は国道20号・八王子南バイパスの1工区の整備に向け、トンネル部の予備修正設計を行う。縦断の見直しを通じてコスト縮減策などを探り、詳細設計や2014年度の着工につなげるもの。簡易公募型競争入札(総合評価方式)で5月中旬に委託先を決めて作業を進める。
 八王子南バイパスは、現・国道20号の混雑緩和や交通事故の減少、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)へのアクセス向上を目的に整備する。八王子市北野町の国道16号・八王子バイパスから同市南浅川町の圏央道・高尾山インターチェンジ(IC)に至る延長9・6`、標準幅員22〜40b(4車線)の路線で、1997年度に事業化した。全体事業費は約1375億円。
 全体を四つの工区に分割し、終点側に位置する4工区の2・6`(町田街道〜高尾山IC)の整備を先行させて2010年度に供用した。残る1〜3工区の7`は用地買収を進めており、14年度に1工区の2`(八王子バイパス〜北野街道)と2工区の2・5`(北野街道〜八王子城山線)、15年度に3工区の2・5`(八王子城山線〜町田街道)でそれぞれ工事に着手し、19年度に完成させる予定だ。
 トンネル部の予備修正設計を行う1工区は、ルート上に京王電鉄京王線、JR横浜線、国道16号、京王電鉄高尾線との交差部があることから、ほぼ全区間を掘割とトンネル(函渠)でアンダーバスさせる計画だ。
 08年度から10年度にかけて、復建エンジニヤリング(中央区)への業務委託を通じて掘割とトンネルの工法やトンネルの構造などを検討。また11年度は、上部の機能補償道路の設計などを三井共同建設コンサルタント(新宿区)でまとめている。
 今回の業務は、23日に公示する「24F八王子南バイパス(1工区)構造検討他」で、内容は▽トンネル本線(片倉トンネル)道路予備修正設計▽施工計画検討▽国道16号交差検討修正設計―など。トンネル本線の縦断を見直すとともに、経済性・施工性・環境面を考慮して、16号との最適な交差方法などを具体化することにしている。
 委託先を決める入札手続きは、4月2日まで参加表明書、4月25日まで技術提案書をそれぞれ受け付けた上で、5月16日に開札する。履行期限は13年2月28日。