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建通新聞社(東京)
2012/03/26

【東京】 小金井市 新庁舎 12年度事業者選定方針

 小金井市は、新庁舎建設の事業者選定方法を、2012年度末に策定する基本計画で方向性を定める意向だ。選定方法は、従来型の分離発注方式、PFI方式の2案が候補として挙がっている。基本計画は7月に素案をまとめ、11月に市に検討委員会から答申が出される。
 分離発注の場合は、設計、施工、管理などを分離して発注。設計はプロポーザル方式、コンペ方式も視野に入れる。施工者は総合評価方式を用いた入札で選定する。スケジュールは、13年度に設計者選定、14年度に基本・実施設計、15年度実施設計、施工者選定、16年度本体工事に入り、18年度に開庁する。
 PFI方式となった場合は、設計・施工・管理企業を一括して特定目的会社(SPC)と契約し、事業者が資金調達を行う。選定方法は総合評価一般競争入札、もしくは公募型プロポーザル方式を採用する。13年度にPFI実施方針の検討、14年度可能性調査、15年度実施方針策定、16年度事業者選定、17年度基本・実施設計、18年度建設工事、19年度に開庁する。
 市は、新庁舎建設に関する財源計画についても5案を検討している。このうち竣工時期を18年度と定めた計画が有力視されている。この計画では、駐車場を平置き駐車場、立体駐車場、地下駐車場とした3パターンで総事業費を試算。平置きの場合は50億9040万円、立体駐車場は54億1940万円、地下駐車場は62億7740万円を想定している。
 18年度を竣工目標にした場合の庁舎本体(駐車場除く)の事業費内訳は、基本計画1100万円、地盤調査1400万円、基本設計3600万円、実施設計7600万円、工事監理3100万円、建設工事費42億1400万円(外構整備費含む)、既存施設解体4100万円、道路・ライフライン3900万円となっている。
 新庁舎の規模は、4階建てで1万3000平方b。敷地面積は1万0666平方b。
 駐車場は基本的に収容台数100台を想定。平置きの場合、整備面積は約2500平方b、整備費7000万円。立体駐車場の場合は整備面積約1000平方b、延べ約3000平方b。整備費3億9900万円(3層式)。地下駐車場の場合約は80台となり、整備面積約3250平方bで12億5700万円となる。
 建設予定地は蛇の目ミシン工場跡地で、所在地は中町3ノ1957ノ7。新庁舎建設に当たり市は、隣接地への公共公益施設の併設、もしくは広場の整備も検討している。