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北海道建設新聞社
2012/03/27

【北海道】送電網増強などに7000億円−北電が風力、太陽光導入時の投資額試算 

 北電は26日、風力発電と太陽光発電を道内で大規模に進める場合、域内送電網の増強や北本連系線の増設に合わせて7000億円程度必要になるとの試算を示した。送電網増強が2000億円程度、北本連系設備増設が5000億円程度の内訳。送電線新設の期間は5―15年になるとみている。
 道内で風力発電や太陽光発電の開始を望む企業の計画出力が、合わせて約270万kw(風力187万kw、太陽光90万kw)に上っていて、これを基に試算。26日に開かれた経済産業省の地域間連系線等の強化に関するマスタープラン研究会で報告した。
 域内送電網の増強については、連系用の変電所新設や既設基幹送電網につなぐ送電線新設などが求められる。送電線の新設延長は730kmとし、2000億円程度の工事費が必要になると試算。
 これにより、宗谷・留萌で64万kw、石狩で33万kw、根室で30万kw、桧山で20万kw、後志で11万kw、胆振と渡島で各9万kw、日高で6万kw、オホーツクで5万kwが増強できるとする。
 風力と太陽光の大量導入に際しては、北海道と本州を結ぶ北本連系設備の増設が避けられず、容量60万kwの設備が3ルート必要であると指摘。この整備には5000億円程度を要するとしている。