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建通新聞社(東京)
2012/03/28

【東京】 UR埼玉、西大和と幸手の団地再生へ本格化

 UR都市機構埼玉地域支社は、西大和団地(和光市)と幸手団地(幸手市)の団地再生に向けた取り組みを本格化させる。西大和では、2012年度に居住者らと団地の将来像を検討する勉強会を立ち上げ、子育て・高齢者拠点の配置や一部の住宅の改善などの方策を探る。幸手については若年層の入居促進につなげる住宅の改善を検討する。5月中旬に委託先を決める関連業務の中で作業を進める。
 西大和団地は、和光市役所の南東側に立地する1427戸。1965年度に管理を開始した。ストック再生・再編方針(2007年12月)で「団地再生(一部建替え)」に分類されており、18年度までに建て替えや既存住宅の改善、余剰地の活用といった複合型まちづくりに着手することになっている。
 居住者らとの勉強会は、敷地内の西大和第二(84戸、1990年度管理開始、ストック再生・再編方針の類型は「ストック活用」)や、隣接するデュプレ西大和(67戸、93年度管理開始、ストック活用)も含めた形で設置する。そこでの議論を通じて▽子育て、高齢者拠点の具現化▽団地周辺と団地内の屋外環境の魅力付け▽一部を子育て世帯向け住宅に改善するための企画―などの方策を探っていく。
 一方、幸手団地は3023戸の規模で72年12月〜73年4月に管理を始めた。ストック再生・再編方針での類型は「団地再生(集約化)」。建て替えを行わずに団地を縮小する格好で、管理を継続する住宅に改善を施しつつ、一定程度の住棟は除却して跡地活用を図る。こちらも2018年度までの事業着手を目指している。
 若年層の入居促進につなげる住宅の改善は、空家の多い住宅形式を検討対象に挙げた。
 いずれも「平成24年度西大和団地等における将来像の具現化方策等に係る検討業務」の中で作業を進める。一般競争入札(総合評価方式)の手続き中で、申請書・資料を4月6日まで受け付けた上で、5月11日に開札する。履行期限は13年3月12日。