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建通新聞社四国
2012/04/06

【徳島】校舎棟建築を今月中旬公告 盲・聾学校再整備

 徳島県は、盲学校・聾学校の再整備で2012年度から校舎棟と寄宿舎棟などの建設に着手する。これら工事を一般競争入札するため、まず校舎棟の建築について順調なら4月中旬にも公告する考えだ。また、施設整備に先立ち、既設体育館の解体も予定しており、こちらも新体育館の完成に合わせ着手するよう発注準備を進めていく。
 徳島市南二軒屋町2丁目にある盲学校敷地内に盲学校と聾学校の両校を再編整備するもの。設置学部は幼稚部・小学部・中学部・高等部(専攻科を含む)。計画として校舎棟のほか、体育館や寄宿舎、プール、グラウンドなどを整備する予定で、11年度から体育館の整備が進められている。
 12年度は校舎棟と寄宿舎棟、それに隣接するプール棟の整備を2カ年継続事業で整備する。11年度から整備中の体育館は7月ごろに完成する予定で、この体育館の完成を待って、既設体育館を除去し、校舎棟と寄宿舎棟・プール棟の整備に着手する計画。一連の事業費として当初予算に10億8100万円を計上した上で13年度債務負担行為として限度額15億5484万円を設定している。
 工事は今のところ、既設体育館の解体工事のほか、校舎棟が建築・電気・管・空調の4工種、寄宿舎棟とプール棟が1つの工事で同じく建築・電気・管・空調(プール除く)の4工種に分け、発注される見通し。校舎棟の建築は6月の県議会承認案件の入札となることから、先行して4月中旬に公告される予定だが、校舎棟の各設備についても同工事の入札時期(5月中旬)に合わせ順次発注される計画だ。このほか既設体育館は6月ごろの契約をめどに発注するほか、寄宿舎・プールについても今後調整を急ぐことにしている。
 新設される校舎棟の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ7570平方b。内部は、1階にホール、保育室、遊戯室、実習室、ランチルーム、保健室、2階から4階に教室、音楽室、図書室、美術室、実習室などを配置する予定。寄宿舎棟は鉄骨造3階建て延べ1219平方b。プールはFRP製の搬入設置タイプを見込む。また、解体される既設体育館の規模は鉄筋コンクリート造平屋592平方bとなっている。
 盲学校・聾学校は、両校とも老朽化が著しく、古い校舎では築後40年以上が経過。また、幼児・児童生徒の障害の重度・重複化、多様化に対応した施設整備も十分でないことから、幼児・児童生徒の教育的ニーズに応じた支援の在り方や必要な施設整備などを総合的に検討する中で、新しい学校づくりを進めている。
 今後のスケジュールとして、校舎棟と寄宿舎棟・プールの整備は13年度末までに完成する運び。そして14年4月の開校後、既設盲学校校舎・寄宿舎などの解体に着手し、跡地をグラウンドとして整備し、一連の再整備事業が完了する。
 設計は阿波設計事務所(徳島市)が担当している。