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建通新聞社(中部)
2012/04/11

【岐阜】県管理のトンネル定期点検

 岐阜県は、2011年度に実施した包括外部監査の結果を明らかにした。この中で、県管理のトンネル171本のうち、主に矢板工法で整備した建設年度の古いトンネル80本について、トンネル簡易保守点検マニュアルに基づき5年に1度の点検を07年度までに実施する計画だったが、10年度までに点検を実施したトンネルは20本に止まっていたため「マニュアル通りの頻度で定期点検を実施すべき」と指摘された。これを受けて県では15年度までに残りのトンネルの定期点検を実施することとした。
 外部包括監査ではこのほかに、従来型の維持管理(事後保全)によって大規模な対策が必要となる前に、トンネルでも損傷が比較的小規模なうちに対策を行う予防保全を行うことによって、将来の投資額の削減や補修箇所の早期発見につながるため、定期的な点検により効率的、効果的な対策を行うことが重要だとし、さらに今後はNATM工法で整備したトンネルについても定期的な点検を実施して優先順位を設けた上でアセットマネジメントの考え方を徹底していく必要があると指摘した。
 これらの指摘に対して県では、11年度には矢板工法などで整備した優先度の高い22本のトンネルで定期点検を実施しているため、12年度内に18本、13年度に6本、14年度に8本、15年度に6本の点検業務を各土木事務所から発注することとしている。