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建通新聞社
2012/04/11

【大阪】近畿地方整備局 天ケ瀬ダム再開発など4件で高度技術提案AV型、段階選抜方式はWTO工事で試行へ

 国土交通省近畿地方整備局は、2012年度に段階選抜方式を「紀北東道路窪谷川橋鋼上部工事」などWTO対象工事2件で試行する。1次審査で1指定テーマの技術提案を求め、5者に絞り込む近畿独自案を採用。また、高度技術提案型(AV型)を「天ケ瀬ダム再開発トンネル放流設備流入部建設工事」など、WTO対象工事4件で適用していくことを決めた。
 段階選抜方式は一般土木1件(未公表)、鋼橋上部1件で予定。企業の絞り込みは、技術提案の評価に基づき行うとともに、絞り込まれた企業に対しては配置予定技術者へのヒアリングを実施し、配置予定技術者の監理能力と技術提案に対する理解度を確認する。
 試行対象の紀北東道路窪谷川橋鋼上部工事(和歌山県かつらぎ町)は第3四半期に発注。鋼3径間連続合成少数鈑桁橋(延長153.5m、鋼重337.5t)を約10カ月で施工していく。
 高度技術提案型(AV型)は一般土木2件、鋼橋上部2件(うち1件は未公表)で適用。従来から高度技術提案型を採用していた工事(AT型・AU型)に加えて、新たに「部分的に設計変更を含む工事目的物に対する提案」を求める工事もAV型として適用する。
 一般土木2件の試行対象は、天ケ瀬ダム再開発トンネル放流設備(京都府宇治市)の「流入部建設」と「ゲート室部他建設」で、ともに発注規模は50億円以上。入札時期は第4四半期。工期は約39カ月。
 鋼橋上部2件のうち、丹波綾部道路桧山高架橋上部工事(京都府京丹波町)は第2四半期に発注。鋼8径間連続合成少数鈑桁橋1橋(鋼重729t)を約19カ月で整備していく。