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北海道建設新聞社
2012/04/19

【北海道】徳富ダムが来年初めにも試験たん水開始へ−13年度中にも完成

 札幌開建は2012年度、新十津川町で建設中の徳富(とっぷ)ダムで試験たん水を実施する。年明けにも転流路1本と排水口を閉じ、満水にして堤体の安全性などを確認。問題がなければ13年度中の完成を見込む。02年度に堤体の建設に着手してから12年の歳月を経て、ダムの整備計画は最終段階に入る。
 堤体の建設は、02年度から西松建設・岩田地崎建設共同体が受注。12年度は試験に先立ち、透水防止のための15億―20億円をかけて基礎地盤処理を施す。その後、年明けから13年度初めにかけて、貯水池を満水にして各種設備を点検する。
 徳富ダムは、石狩川水系徳富川の上流に建設中の重力式コンクリートダムで総事業費は532億円。堤高78・4m、総貯水量は3600万m³で、同開建の国営かん排樺戸2期地区として新十津川町、浦臼町、月形町などの農地9712haにかんがい用水を供給する。このほか道が管理する徳富川の洪水調節や流域の3町で組織する西空知広域水道企業団が上水を取水する計画となっている。
 徳富ダムの建設をめぐっては、08年度の堤体打設完了後も地盤処理に時間がかかり、当初の完成見込みが2年程度遅れていた