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北海道建設新聞社
2012/04/20

【北海道】453号北湯沢−蟠渓間の整備を加速−室蘭開建が15年度供用目指し 

 室蘭開建は2012年度、通行規制区間解消などを目的に進めている453号壮瞥町蟠渓道路改築で、伊達市北湯沢温泉町―壮瞥町蟠渓間2・5`の15年度供用に向けて整備を加速させる。残事業費は約83億円と多額なため予算の配分状況にもよるが、12年10月までの完成を予定する新長流川橋が架設されれば双方向からの工事が可能となり、早期供用に向けた整備環境が整う。
 蟠渓道路は、有珠山の噴火時は避難経路の一つになるが、伊達市北湯沢温泉町―壮瞥町上久保内間5・4`には2カ所の通行規制区間があるため、危険箇所やあい路の解消を併せて01年度から改築を進めてきた。
 総事業費は約136億円を試算。11年12月末時点で用地取得率は87%に達したが、事業進ちょく率は39%にとどまっている。
 事業は伊達市北湯沢温泉町―壮瞥町蟠渓間2・5`と壮瞥町蟠渓―上久保内間2・9`の2区間に分け、現在、北湯沢―蟠渓間を先行整備している段階。
 北湯沢―蟠渓間の主要作工物は新長流川橋程度で、今後は切り土、盛り土がメーンとなる。現在は北湯沢側からの片押しでしか進められない状況だが、蟠渓側に位置する新長流川橋の完成によって両側からの施工が可能になる。
 残る蟠渓―上久保内間は、切り土、盛り土に加えて主要作工物として100m級の橋梁1基を計画しているが、予算の配分状況を見ながら着手の時期を探っていく。完了は16年度以降の見通しだ。