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建通新聞社
2012/04/24

【大阪】府 福島警察署新築 工事費は約21億円 14年度着工へ

 大阪府は、福島警察署新築の工事費を約21億円と見込んでいる。基本・実施設計(設備含む)を日建設計大阪オフィス(大阪市中央区)で進め、2014年1月31日までの納期で作成。14年度に着工し、約21カ月の工期で建設する。
 現福島警察署の隣接にある福島区役所跡地(敷地面積約2,000u)に移転改築する計画。福島区役所は07年10月9日に道を隔てたジャスコ跡地に移転し、旧施設の敷地は更地となっている。現地には、旧区役所の地下が残っており、大阪市が12年度に撤去・埋め立てする予定。
 場所は大阪市福島区吉野3。敷地面積約1,930uで、商業地域・第2種住居地域。建ぺい率80%。容積率は、商業地域が400%、第2種住居地域が300%。
 計画規模は鉄骨鉄筋コンクリート造6階建て延べ約約4,975u。庁舎と、駐輪場、車庫などの付属施設を建設。庁舎内には、食堂、講堂(剣道場兼務)、柔道場、留置施設などを設置。エレベーターは2基設置。駐車場は一般来庁者用で10台分、警察関係車両分で16台分を確保。このうちの12台分は屋根付きの車庫とする。概算工事費約21億円は新築分のみ。
 工事は、14年度の早期発注工事として13年度末に発注。議会承認後6月ごろに現地着工し、15年2月に完成する。
 現福島警察署は1964年築の施設で、現存府下警察署の中では3番目に古い。老朽・狭あい化が著しく、耐震性能も低い(Is値0.4)。また、附属庁舎については建築部材の素材が劣悪で、現在の工法では耐震化改修工事が不可能である上、署敷地内には耐震性の低い廃寮も共存していることから改築する。
 大阪市から福島区役所跡地を無償貸借するとの申し出があり、これを移転改築先として、計画を具体化する。建て替え整備により、警察機能と府民サービスの充実を図る。