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建通新聞社
2012/04/25

【大阪】NEXCO西日本 新名神凍結解除に伴い事務所を再編 新名神大阪東事務所など新設

 NEXCO西日本は、20日に凍結解除が発表された新名神高速道路の未着工区間(大津〜城陽間25.1q・八幡〜高槻間10.7q)の事業推進のために、新名神を担当する専用の出先事務所を設置する。機関決定後、5月の連休明けから事務所での業務を開始。調査・設計から始める見通しだ。新設の事務所として、「新名神大阪東事務所」と「新名神京都事務所」を設置。他の事務所は、既存の工事事務所から移行する。
 概算事業費は、大津〜城陽間が3,273億円、八幡〜高槻間が3,547億円。「早期に事業化の実を上げていく」ため事務所を再編し、体制を整える。滋賀県内では、現在の大津工事事務所を「新名神大津事務所」に移行。京都府内では、事業中の八幡〜城陽間3.5qを担当する京都工事事務所の一部業務を移管し、府内の全域を受け持つ「新名神京都事務所」を新設。大阪府内では、高槻〜府境間を受け持つ「新名神大阪東事務所」を新設。大阪府内と兵庫県内で事業中の高槻〜神戸間40.5kmを受け持つ大阪工事事務所と兵庫工事事務所は、それぞれ「新名神大阪西事務所」と「新名神兵庫事務所」に移行する。
 大津〜城陽、八幡〜高槻の2区間は2006年2月の整備計画変更で、「第二京阪道路など主要な周辺ネットワークの供用後の交通状況を見て、あらためて事業の着工を判断する」とされたが、第二京阪道路開通後2年が経過しても放置状態だった。災害対応などを理由に今回凍結解除された。
 西村英俊NEXCO西日本会長は25日の会見で、「今回凍結解除された区間は日本最大のミッシングリンクで、地元も実施を待ちわびていた。災害対応、渋滞対策の他、現名神の補修にも活用できる。我々が培ってきた高速道路の知恵を全て投入したい」と語った。