トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北海道建設新聞社
2012/05/01

【北海道】海岸防災林の機能強化で津波被害軽減へ−道が本年度から調査 

 道林務部は、津波被害の軽減に向けて、海岸防災林の改良に着手する。林帯幅の拡幅や立木本数の増加、盛り土による樹高の確保などにより、機能の強化を図る考え。各総合局・振興局が計画を策定し、それに基づき改良を進める。
 海岸防災林は海からの風や塩害を防ぐ役割を果たすもの。道は治山事業の一環として、沿岸各地で整備を進めている。
 2011年3月の東日本大震災による津波で、東北など太平洋沿岸の海岸防災林は大きな被害が発生。林野庁が12年2月にまとめた「今後における海岸防災林の再生について」では、津波エネルギーの減衰や到達時間の遅延、引き波時に漂流物を捕捉するなど、海岸防災林が津波に対して一定の役割を果たしたと判断した。
 これに伴い同部は津波被害を軽減する機能を持たせるよう、道内の海岸防災林を改良することにした。各総合局・振興局が12年度から調査に入る。
 調査では、道が今後発表する浸水予測図を基に、改良する海岸防災林の優先順位を定めるほか、既存資料や現地調査により、林帯幅や周辺の土地利用状況、地形、気候条件、土壌などを確認。研究機関などを交えて改良手法を検討する。
 調査期間は2―3年の見通し。結果を海岸防災林改良計画に反映し、改良を進める。同部治山課では「優先順位の高い所は、調査と並行して13年度にも一部着工する可能性がある」と話している。