トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2012/05/08

【愛媛】基地アクセス道改良など促進 松山駅付近立体交差

 愛媛県は、JR松山駅付近連続立体交差事業で、2012年度も伊予市上野・上三谷付近へ移転する車両基地・貨物駅の用地買収を促進するほか、基地アクセス道路となる砥部伊予松山線のバイパス道路の改良を推進し(主)伊予川内線から車両基地までの間の供用を目指す。また、基地の南北を通る外周道路整備を促進するほか、行き違い線区間で予定している松山市保免・市坪のJR線路切り替えに必要となる市道余戸96号線の付け替え工事を進め完了させる予定だ。
 同事業は大きく分けて【高架区間】JR松山駅前周辺の松山市美沢〜空港通り1丁目の延長約2・4`を連続立体交差化【行き違い線区間】JR市坪駅を含む松山市土居田町〜市坪南区間の線路1・7`区間を複線化
【北伊予駅改良】北伊予駅を含む延長約0・5`を改良
【車両基地・貨物駅】北伊予駅〜伊予横田駅付近へ車両基地ほかを移転。軌道延長約1・3`、面積約6・3f
これら4つの事業区間を並行して整備するもの。
 高架区間と北伊予駅改良はいずれも用地測量に着手したばかりで工事は未着手。
 車両貨物基地は伊予市の上野、上三谷、松前町鶴吉に跨る地区で用地買収を進めており、引き続き促進する。11年度末時点の進捗率は70数%。基地の用地・調査は県が担当し造成はJRが行う。基地へのアクセス道路となる砥部伊予松山線バイパスでは、大谷川に架ける篠田橋の上部工を進めており、本年度は同橋〜伊予川内線間の総延長520bのうち未整備の400b区間で現道幅員約4bを6(7・5)bに拡幅改良し供用を目指す。
 車輛・貨物基地の外周道路2本の新設:北外周道路延長1000b、南外周道路延長1300b、幅員はいずれも4(5)bは、一部を本年度中に発注する。本年度は長尾川より西側の区域で工事着手する。ただ、用水路もセットで施工するため着工は非かんがい期となる秋以降になる見通し。また、車両基地・貨物駅の地下を通す機能回復道路である南北道路については、12年度に平面取付部に着手する見通し。
 行き違い線区間では、用地が少なくてすむ擁壁で土羽を立ち上げる方法で複線化工事を進めており、本年度は石手川橋梁の架け替え準備として仮線(延長約630b)を現線路の東側に設置する工事をJRが発注する。県は市道余戸96号線の線路下以外部分を担当しており、取付道路を完成させるため本年度は延長280b、幅員6(7)bの改良(水路、盛土、舗装、一部擁壁)を発注する。石手川橋梁については仮橋を設置済みだが、前後の仮線路と市道付け替えができていないため本年度に整備を急ぎ、13年度にJRが石手川橋梁の架け替えに着手する見通し。